宿命と運命と運勢

宿命と運命と運勢

よく「これが私の宿命・・・」とか

「こういう運命だったんだ・・・」とか

「運勢がいい(または悪い)」という話は特に占い好きな人でなくとも

耳にする機会があると思います。

 これらは、同じような意味だと思っていらっしゃる方も多いと思いますが

実は全然違う言葉になります。

 算命学では

「宿命」は、変わらないもの。

「運命」は自分で選ぶもの。

「運勢」は、宿命の中でも運勢が悪い時期も良い時期もあり

    または宿命と自分の選んだ運命との関係により運勢の良し悪しがあったりと

    常に一定のものではありません。自分の選択により変化することも多いものです。

例えば自然界の中で日本の花といえば「桜」ですが(本当は古来は梅の花だそうですが)

桜の種として、生まれたという事実は変えることが出来ません。

 でも運命で自分のことをサボテン、と思うことは出来るでしょう

すると、この人は自分のことを「サボテン」と思い(または「サボテンになりたい」と思い)

砂漠で生活することになります。(本当は桜の種なのに)

 でも桜の種を砂漠に植えてもサボテンにはなりません。

桜が立派に桜になるための条件である「四季」もないですし恵の雨も中々降りません。

こういう状態の人を「運勢が悪い(助けが得られない)」と言います。

 では、桜の種として生まれ、桜になるために育った種は桜に必要な手入れをされ

肥料も与えられ、厳しい冬も越し、春になると立派に美しい桜の花をさかせるでしょう。

((厳しいことも含め)必要な時に必要な助けが得られる。)

ただ、サボテンの環境で頑張っている人は、どんなに努力しても報われることもなく

もちろん桜の花を咲かせることもなく枯れてしまうかもしれません。

 生んでくれた親は選ぶことは出来ません。(前世は別として生まれた時にはすでに)

育った環境も子供の力では変えることは出来ません。

 でも、大人になったら違います。

例えば「スポーツの星」しかないのに「勉強しなさい!勉強しなさい!」と言われて育ち

すっごく努力して勉強しても一流大学に入れなかった人がいたとしても

 それは、その人の良さを生かしていなかっただけで、今から出来る何かがあると思います。

プロ野球選手は今から無理でも草野球を楽しむことが出来るかもしれませんし、 

スポーツ用品店で働くことも出来るかもしれません。そういう趣味でのスポーツ活動から

自分にあった仕事や、援助してく人が現れるかもしれませんし

 人生はいつでも修正可能です。

そして、自分の持っている宿命(性質であったり性格であったり、種を植える時期であったり)を

活用してこそ運勢も良くなるのです。

 そして何よりも自分の宿命を最大限に生かすことで、自分が人生に満足するのです。

もし、今人生が不満足・・・という方がいらっしゃれば一度自分の宿命を見直してみるのも

いいかもしれません。

 今は色々な情報が多く入りすぎてしまい、本来の自分の質がおおいに曲げられてしまい

自分が何をしたいのか、すら分からなくなっている人も多い時代だと思います。

 まずは、自分の持っている「宿命」を知り、自分で「運命」の選択をし、自分に必要な肥料を

自分で与え、自分の運勢を良くしていく、占いに振り回されるのではなく

自分で人生の波を乗りこなしていくためのツール、それが算命学の正しい使い方だと

私は思います。

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