(50)癸丑

六十花甲子

癸水性は陰の水性、自然界で例えると雨水であり

その地支にあるのは冬の湿った土である丑土です。

 冬の湿った土の上に、しとしとと冷たい雨が降っているような光景で

静かな世界で、外面が明るくとも内面はとても老成していて思慮深い性格です。

 物事を広く学んでいこうという姿勢は一生続き、自分の世界観があるので

集団行動を好まず孤独な世界も大好きです。

 観察力が高いので情だけに流されることは少なく、自分の出処進退もわきまえている人です。

ただ、四角四面な人ではなく、清濁を併せ持つので色々な広い分野の出来事や

色々な人格を受け入れる柔軟性があり、表面的には柔らかい雰囲気がある人ですが

実際は中身は奥深い人です。

別名「園雨」自分の土地のみに雨を降らせる人と言われており、自分は損をしないように

立ち回る方です。

六十花甲子法 癸丑

丑土性は土性の中では北方に位置し、季節は冬に座しています。

湿った土ですので水の力は強くなります。

 ただ、北方の寒く、暗い場所にありますの内に鬱々としたものがあります。

癸水性は陰の水で雨水、川で海とは違い真水になるので綺麗な水です。

 飲み水にもなる水なので汚されることを嫌います。

ただ、自分の座下にあるのは湿った土である北方の丑土。

ですから、この癸水性は汚れやすく冬の水であるので流れが滞ると氷やすいのです。

 と、いうことは水が流れているのが良く、水を流すためには水生木と木性があると

木性に向って水が流れるので甲木、乙木が宿命の他の干支にあると有り難いことになります。

甲木、乙木は陽占いに直すと「鳳閣星」「調舒星」になりますので

伝達すること、表現すること、料理、歌を歌う、など心の中身を表現すること全般が

この方にはとても良いことであるということになります。

 また丑土が癸水性を汚すので、丑土性を対沖する未があると有り難いのですが

丑土と支合する子水があると、子丑支合で丑土が水性に変化してしまい

水が強すぎて、自己本位な人となってしまいます。

 そして、木性が有り難いので地支に寅木性や卯木性があっても有り難いのですが

癸丑日生まれの人は「寅卯天中殺」になるので宿命天中殺になります。

 ですから寅木性、卯木性があると成功はしますが心にむなしさがあるということになります。

癸丑生まれの有名人

癸丑生まれの有名人の中には

安住 紳一郎さん(アナウンサー)

石原良純さん(気象予報士、タレント)

大泉 洋さん(俳優)

ヒロシさん(お笑い)

古市憲寿さん(社会学者、作家)

中田敦彦さん(お笑い、タレント)

宮崎駿夫さん(ジブリ監督)

などがいらっしゃいます。

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