全ての物事を5つに分けたように人間の感覚にも五感というものがあります。
(「見る」「聞く」「嗅ぐ」「触る」「味わう」など)
そして、人間に自然とわき上がる本能も五つに大きく分けられます。
ちなみに、算命学がいっている「本能」は、「食欲」「性欲」などの
直接的な欲望のことではなくて、その内側にある精神を構成する基本的なものを
「本能」としています。
★守備本能(木性、東方)
人間の守備本能というと「何かを守りたい」という本能ですが、
「命を守りたい」ということだけではなく、「古い伝統を守りたい」
「財産を守りたい。」「家族を守りたい」国家であれば「防衛」ということになり
ちなみに、これは私が鑑定していて感じていることです
小さなことでは、守備本能を多く宿命に持っている方は「物を中々捨てない」という人が
多いように思います。健康に気をつけている人も多いです。
(逆に攻撃本能が多い人は、どんどん捨てて行くように思います。)
守備本能は、基本的には肉体と精神を守る為にかかせない本能ですが
過剰過ぎると神経質になりすぎ、偏屈になると自分さえよければ他人はどうでもいい、という
要素にもなりえます。
何事にもバランスが大事ですが、何かを守る、ということの全般が「守備本能」に
分類されます。
守備本能を所有しているのは木性で十干なら、甲木(こうぼく)、乙木(おつぼく)
十二支なら寅木(とらぼく)、卯木(うぼく)
色は青です。
★伝達本能(火性、南方)
伝達本能は「何かを人に伝えたい」「発表したい」「知らせたい」「残したい」そして
「後継者を育てたい」という本能です。
人間の赤ちゃんが生まれて何かを伝えたいときに大きく泣声を上げますが
それが人間の最初の伝達行為になります。
伝達本能に例えられるものも意外と多くて「話す」今なら「SNSで広める」などもそうですが
「絵を描く」ということや「芸能・演芸」または政界に入れば「演説上手」
または「音楽・演奏」も表現力である伝達本能に含まれ、料理も伝達本能に入ります。
とにかく、あらゆる方法で自分の中身を表現すること、それが伝達本能になります。
例えば芸能人の方は伝達本能(または魅力本能)がもちろん強い方が多いですが
ご自分の専門のお仕事(役者や音楽など)以外にも絵を描いたり書道をしたり
料理をしたり、と色々な表現方法で(伝達本能)活躍されたりする方が多いと思います。
伝達本能は、自分の中のものを表現していこう、そして伝えていこう、広めていこう、という
ジャンルが全て含まれます。
伝達本能を所有している十干は、丙火(へいか)、丁火(ていか)
十二支では午火(うまび)、巳火(みび)
色は赤色です。
☆魅力本能(土性、中央)
魅力本能は別名「引力の本能」とも呼ばれており
他人を自分に引き付けたい、愛されたい、魅力的に思われたいという本能です。
自分を美しく見せるためにオシャレする、お化粧する、というものは最たるものですが
魅力本能の面白いところは人に親切な人が多いのですが
親切にする裏側に「愛されたい」「人を引き付けたい」という本能があるため
魅力本能が多い人に親切にされたら感謝の気持ちを伝えたりすることが
大事かもしれません。逆に攻撃本能の多い人は自己犠牲型の人が多いので
ただ、困っているから助けただけで、感謝されたいとは思っていない人が多いようです。
また、魅力本能は引力の本能ですので、人だけではなく色々なものを引き付けます。
ゆえに財運とも縁がある本能になります。
魅力本能を所有しているのは 十干では戊土(ぼど)、己土(きど)
十二支では(丑土(うしど)、辰土(たつど)、未土(ひつじど)
戌土(いぬど)で
色は黄色です。
★攻撃本能(金性、西方)
攻撃本能は文字通り、相手を攻撃する本能でもありまり大きな攻撃になると
戦争とか兵士ということになりますが、今現在では、そういう大きな戦争というのは
今のところありません。でも攻撃本能というのは存在しており
攻撃本能を多く持っている人にはスポーツ選手が多くハングリー精神、
負けず嫌い、積極的行動という方に使用されている方が多いと思います。
攻撃本能は自分を守る本能ではない為、自己犠牲型の人が多く
困った人を放っておけず自分を犠牲にしても助ける人が多いのですが
魅力本能のように自分を見て欲しいという本能ではないため、特にお礼を
言われたいとは思っていないようです。
守るだけでは、前に出ることは出来ず、前進するためには必要な本能になっております。
攻撃本能を所有しているのは、十干なら庚金(こうきん)、辛金(しんきん)
十二支なら申金(さるきん)、酉金(とりきん)で
色は白です。
★習得本能(水性、北方)
習得本能は、知りたい、学びたい、覚えたいという本能です。
人間も生まれてから、ずっと習得をし続けています。
言葉を覚える、親の動作をまねる、勉強する、研究する、思索、思考をする、などが
習得本能に入ります。
習得本能が学問、文化、医学、宗教、化学などを生み出していくもとになっていきます。
そして、五本能も五行ですので
習得したもの(水性)を守備本能で守り(木性)伝達していき(火性)、
皆に広めたい、注目してもらいたいという魅力本能に(土性)、
そして、もっと頑張りたいという攻撃本能(金性)、そして習得本能(水性)に戻って
行きます。
木生火、火生土、土金水、水生木と。
逆に五本能の相剋の関係は
習得本能が伝達本能を破り(水剋火)、考えすぎると伝達出来ず(喋れない、発表できない)
伝達本能が攻撃本能を破り(火剋金)、攻撃をしていたら人に伝達出来ないので攻撃を抑える。
攻撃本能は守備本能を破り(金剋木)、守っていたら前に出られないので守備を破る。
守備本能は魅力本能を破り(木剋土)、守りすぎは魅力を損なう。
魅力本能は習得本能を破り(土剋水)、自分を魅力的にみせたいばかりにかまけると習得を破る。
と、いうことがいえるかもしれません。
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