6 己巳

六十花甲子

己土性は陰の土性であり、自然界で例えると田園や畑です。

その田園の下に火性である巳火性があります。

植物を育てるのに水と火は必ず必要です。

この己巳日は、座下に火があり、己から巳を見ると

十二大従星は「天将星」が出るので別名「園王」といい

陰の土性の王様であり、運勢は非常に粘り強いと言われています。

ただ、己巳日の人の天中殺は「戌亥天中殺」と家系のはみ出しもの。

家系のはみ出し者の人は家系をはみ出して自分の力で生きることが

宿命であり、人生の荒波にもまれながら、悩み苦しみながら

人格を形成していくところで人間の深さが出来上がりますが、

若年期に、恵まれた環境で過ごしていると大人になって急激に

運勢は降下します。

 ただ、己土の座下に巳火があり「火生土」と生じられており

六親法で言うと、生じるものは「母」であるために

母親に可愛がられやすい為、宿命から外れることがあります。

もともと、運勢のアップダウンがありやすいところがあるので

それを、乗り切って行くためには 

まずは、親の監視下から離れる為にも「離郷」して、苦しくとも

寂しくとも、自分の力で物事を興し、その経験をもとに

次世代の人を育てることが大事なことになるかもしれません。

 精神的には、常に無形の見えない世界を求めるのですが、

実際には無形の世界に入るよりも問答無用で現実世界で苦労した後に

無形の世界に入ることが人生の近道になるかと思います。

 運勢は非常に粘り強く庶民的な人ながらも、中身は頑固で強い人なので

いつの日か、花開くと思われます。

六十花甲子法による「己巳」

己土性は田園・畑であり、その座下には火性である巳火性があります。

物を育てることが宿命ですが、物を育てるのに必要な「土」と「火」を

すでに所有しています。

 と、いうことは他の干支に「水」があると有り難いのですが

問題はバランスです。水が多すぎても少なすぎても良くありません。

 己から巳をみると十二大従星は「天将星」がでて大将の星(帝王)になります。通常、天将星が産出される場合の十大主星は、「石門星」や「貫索星」という守りに強い頑固な星が出るのですが

 己巳の方は、己からみると「玉堂星」という知性の星、母性の星が

産出されます。

 そのために、内面はしっかりとした強い信念の持ち主でありながら

母性が強く、穏やかで優しい人に見えます。

 (ある意味、そういう人が一番強いのかもしれません。)

そして、自分は天将星と一番強い星なので女性なら晩婚になりやすく

年下の人と結婚し姉さん女房として夫を上手く育てることが出来そうです。

 誠実で情に厚く、慈悲の心が大きい人ですが、己巳の人は

戌亥天中殺で、家系のはみ出し者なのですが座下に巳火性があり

巳火の二十八元に(戊・庚・丙)と丙火性があり

丙火性が火生土と六親法でいうところの母親であるために

母親に助けられています。

 まず離郷して親の助けを得ずに、辛酸をなめることで自分も強くなり

人の気持ちを理解し、慈悲の心も芽生え、人間的な厚みが出ることでしょう。

己巳日生まれの有名人

己巳日生まれの有名人の中には

中曽根康弘さん

上野樹里さん

江口洋介さん

大泉洋さん

中村アンさん

などがいらっしゃいます。

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